-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008-08-15 23:51 | カテゴリ:レビュー(児童文学)
ジャンル:本・雑誌 テーマ:**本の紹介**
二分間の冒険 (偕成社文庫)二分間の冒険 (偕成社文庫)
(1991/07)
岡田 淳

商品詳細を見る


この世には絶対的な力を持つ竜がいる。
竜の元へと一緒に向かうヒロインがいる。
そして竜を倒せる「唯一の剣」が、ここにある。

異世界に飛ばされてしまった悟(さとる)は、大いなる意志によって動かされている一人のヒーローであり、竜を倒せる唯一の人物であり、物語の運命を誰よりも握る確かな主人公である。
悟自身だけでなく、読者さえもそう思うはずだ。

しかし、そうではない。
その思い込みこそが、竜を倒せない理由なのだ。気が付くのは悟ではない。同じように竜を倒すためにヒロインと共に旅をして、同じように「竜を倒す唯一の剣」を持った太郎である。
これは一体どういうことだ。主人公は僕じゃなかったのか・・・竜の館に集まった全員、自分こそが主人公だと思っていたのだ。
そこで初めて、特別な「誰か」なんていないという現実に思い至る。

現実を生きる時、自分が世界の中心だと思っている人は少ないと思う。が、それは本心だろうか?
誰しも、物語の中心にいたいと思うはずだ。だからこそ、「竜を倒す唯一の剣」の存在を固く信じてしまう。
竜を倒すことができる、本当の武器とは何なのか。ぜひ読んで再確認してほしい。
また、僕達が戦っていかなければいけないのは「竜」ではなく、竜の裏に潜む何かであることをしたたかに訴えている作品でもある。
二分間って長いなぁ。
スポンサーサイト
秘密

トラックバックURL
→http://mannenro.blog90.fc2.com/tb.php/89-873e4d43
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。