-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007-04-19 01:48 | カテゴリ:レビュー(小説)
ジャンル:本・雑誌 テーマ:ブックレビュー
恩田 陸著 「朝日のようにさわやかに」
朝日のようにさわやかに 朝日のようにさわやかに
恩田 陸 (2007/03)
新潮社

この商品の詳細を見る


 短編集。同著「夜のピクニック」が面白かったので手にとってみました。色々な雑誌からのテーマ依頼による書下ろし作品が多い本作。そのためか、気色様々な作品が収録されています。作品によってジャンルは勿論、書く手法もまったく異なっていて、恩田陸という作家の広く確かな文章力に、ただ脱帽するばかりです。
 全14編の短編の中には、出版されている長編作品の番外編にあたる作品もあり、既刊の恩田作品も読みたくなってきます。
 奇怪で幻想的な恩田ワールド。彼女の放つ上質の「毒」を味わってみては如何でしょうか?



~各短編について~

・水晶の夜 翡翠の朝
学園推理小説もの。長編「麦の海に沈む果実」「黄昏の百合の骨」の番外編。この2作品は読んでいなくても十分に楽しめます。「笑いカワセミ」という歌の歌詞に合わせて起こる事件の結末は、解決した主人公が一番邪悪にみえるといった変わったお話です。

・ご案内
短いです。怪しいです。

・あなたと夜と音楽を
この短編集の中で一番好きな作品です。ラジオのパーソナリティーである二人の男女の会話から、ある事件の核に徐々に近づいていく、というミステリー。アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」をオマージュする企画での書き下ろし作品。

・冷凍みかん
こんな「みかん」欲しくない。

・赤い毬
夢と記憶のなかを舞台にした作品。情景の美しさが際立っています。

・深夜の食欲
ドアの向こうにいる親子ってどんな人たちなのか・・・想像しづらいだけにちょっと怖いです。

・いいわけ
なるほど!な4ページ。

・一千一秒殺人事件
これはあまり面白いとは思えませんでした。オチが弱いです。でもやりたいことは分かります。

・おはなしのつづき
よく考えたなぁと感嘆します。上質。

・邂逅について
短いですが、割と好きな作品。大人に一歩近づいた少女の心情がノートの詩からよく伝わってきます。

・淋しいお城
オチが好きです。これは怖い。「淋しい子」にはなりたくない。

・楽園を追われて
なんてことのない「普通」の小説。普通すぎて、妙に印象深いです。高校時代を、事故死した友人の自作小説を読みながら振り返る4人の会話。「普通」な人生の暖かみと悲しみが詰っています。

・卒業
はてさて、どんな「卒業」だったのか?

・朝日のようにさわやかに
表題作。幻想的な雰囲気で描かれるドキュメンタリー風作品。現実と妄想の境界線はどこでしょうか?読み応えあります。


 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
↑のバナーをポチッと押してくださると励みになります。
スポンサーサイト
秘密

トラックバックURL
→http://mannenro.blog90.fc2.com/tb.php/23-24139e0b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。