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2007-03-15 22:46 | カテゴリ:雑記
ジャンル:映画 テーマ:映画感想
「秒速5センチメートル」を今日、観てきました。合宿から帰ってきたらすぐ行こう!と楽しみにしていた映画です。せっかく観てきたので、レビューしておこうと思います。


「秒速5センチメートルなんだって」
「何が?」

赤と黒のランドセルを背負った二人の少年・少女の会話。桜の花びらが、雪のように舞い落ちる中で、少女は先に坂道を下りていく。「待ってよ!」と少女を追いかける少年。
桜の花びらの舞い落ちる速さが、秒速5センチメートル。


“秒速5センチメートル”
「ほしのこえ」 「雲のむこう 約束の場所」での震える切なさが新しい、新海誠監督の最新作だ。

「桜花抄」 「コスモナウト」 「秒速5センチメートル」
1篇約20分。3篇の連作からなる、という劇場作品にしては珍しい作り。計63分と、最初は短い印象を受けたが、いやはや。
これほど胸がつまる1時間を持てる作品もまた、珍しいはずだ。


 今回の作品には異星人も、高い「塔」も、(もちろん喋る猫も)出てこない。
 登場するのは本物そのままの武蔵浦和駅だったり、実名の高校だったり、等身大の将来への不安だったりする。そして、決して物語のようにはいかない恋が孕む、孤独感やむなしさ、儚さが描かれている。
 登場人物達が魅せるのは、キラキラとした初恋や距離を越えた強大な愛ではなくて、先の見えない未来へ懸ける薄明な望みや、電車の遅延が引き起こす冷たい焦り、永遠にさえ思える時間の流れ、望みがうやむやと裏切られていく現実だ。

 こんな風に書くと、げっそりしてしまうかもしれない。
 しかし、夢のような世界を描かなくとも、これほど美しい。絶対的に美しかった。

 過去と現在が交錯しながら進行していく構成に、複雑さは感じたものの、それぞれが一人称で語る心情の変化が、過去現在の交互カットにより、よりよく伝わってきた。
 登場人物のとる行動に、冒険的魅力や憧れを求めていない本作では、逆に人物達の心情が闇に包まれそうになった瞬間、パッと開かれる風景が魅力的だ。主人公達の想いが、行き場なく彷徨う霧の中で、彼らを取り巻く世界の美しさは、クリアであり絶対的だ。人物をグレイに描くことで、その美しさをより陰影あるものにしている。

 気持ちが落ち込んだ瞬間に、ふと見上げた空の青さや赤さに救われたことは、誰しもあるのではないか。一瞬にして、世界が心を洗うような感覚。「秒速~」はそんな感覚を大切に、作られているように思う。その感覚を、映画で味わって欲しい、と。

 救われない心の救いとなる風景。3篇通して、その風景を念入りに切り取った。そんな印象だった。それは東京のビルでも、九州の海でも、栃木の雪でも、どこにでもあるものなのだろう。
 切なくて、つらい1時間だったが、この苦しみはぜひ多くの人と共有したい。
 「秒速5センチメートル」渋谷シネマライズにて、絶賛公開中だ。

映画公式サイト
新海誠監督のサイト

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~つれづれ~

秒速5センチ
パンフ買いました。ポストカード型でおしゃれですw

去年の10月頃ですか、小説版「ほしのこえ」のサイン会があり、行きました。その時、新海監督もいらっしゃっていて、運よくお話することができました。
その際に、「監督は埼京線ユーザーなんですか?」と気になっていたことを質問しました(←結構どうでもいい疑問ですね笑) 「雲のむこう 約束の場所」では新宿駅や池袋の町並が多々登場しており、また小説版「雲~」では「チョコレート工場の甘い香り」という描写が入っていたため「おっ、これは武蔵浦和のことなんじゃないか?」と目星?をつけておりましたw
なんと監督は以前、武蔵浦和に住んでいたそうで、埼京線ユーザーだったらしいです。(今は引っ越してしまったらしいです)僕の地元をほとんど知っていました・・・!!
「今度の映画は埼京線出てくるよ~」みたいに言われたことを・・・
映画を観て思い出しました!
新宿出てるよ!武蔵浦和、改札口まで出てるよ!しかも与野本町まで!?
感動。
ちなみに僕の最寄駅は武蔵浦和と与野本町の間です。
地元が映画に出るって、すごい興奮しました。
「あの駅、いっつも使ってるんですよ」とか、どうでもいい自慢を隣の知らない人にあやうくしそうでした。
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