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2008-08-18 01:38 | カテゴリ:レビュー(漫画)
ジャンル:本・雑誌 テーマ:今日の一冊
シマシマ 1 (1) (モーニングKC)シマシマ 1 (1) (モーニングKC)
(2008/07/23)
山崎 紗也夏

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 シオは仕事をテキパキこなし、生活のタイムスケジュールもきちんと管理するしっかり者の女性。いわゆる“できる女”だ。しかし彼女には、人に言えない一つの悩みと、人に言えないもう一つの仕事がある。

 それは、夫に浮気され離婚して以来、極度に落ち込み孤独が堪らなくなる夜があるということ。
 そして、同じような悩みを抱えた孤独な女性に“極上の眠り”を提供している、ということだ。

 孤独な夜を埋めるのは“誰か”の温もり。性的な関係になるのではなく、そこに誰かが存在しているという安心感を与えることが、シオの興したもう一つの仕事「ストライプ・シープ」の役目である。一晩の間添い寝するだけ、という不思議な仕事だが、孤独でいることが堪らない夜に優しい異性の温もりを感じることほど癒されるものはない。読んでいると思わず自分も癒されたいなぁと思ってしまうはず。

 登場する4人のストライプ・シープ従業員ガイ、ラン、リンダ、マシュの魅力もさることながら、シオという女性の持つ日常への率先したやる気と等身大の不安感は、読者に活力と共感を与える。

 人の孤独は癒しても、自分の孤独は癒せないシオ。シオ自身の孤独は一体誰が埋めてくれるのか?これからのシオの展開に期待しつつ、4人のイイオトコからも目が離せない。



乙女の気持ちでレビューしてみた。後悔はしてない。
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2008-03-30 14:58 | カテゴリ:レビュー(漫画)
ジャンル:アニメ・コミック テーマ:漫画の感想
スケッチブック 第5巻 (栗原先輩が表紙です。やったね!)

 作者は小箱とたんさん。とある高校の、美術部員達の日常を描く4コマ漫画。
 第5巻には150の美術部エピソードと、3篇の猫漫画が収録されています。

 4コマではなく普通の漫画が、しかも猫達メインのものが3篇も収録されているのは初めて。
 「出張版」での猫が好評だったからか、はたまた猫好き作者が本性が表してきたのか、猫達に割くページ数が多い5巻です(笑)

 また、4巻から始まった幕間スペース「端書スケッチブック」が良い感じです。本編4コマで登場したスケッチブック雑学が、ピックアップされて登場。若干、栗原先輩の蘊蓄まとめのきらいがありますが、栗原ファンとしては有り難い企画です。

 今回新しく登場する人物はいませんが、その分既存のキャラクター達が「らしさ」を出しています。
 鳥飼さんの倹約精神や空のまったり具合は一層味が出てきました。神谷先輩のトンデモ発明や涼風コンビの奇怪行動は輪をかけてひどくなってきました(笑) 栗原雑学は言わずもがな。
 150中5エピソードしか登場しないオオバ先輩も、それはそれで「らしさ」ですよね。

 次巻はいつ出るのでしょうか。既刊を味わいながらも、すでに楽しみです。
2008-03-29 10:08 | カテゴリ:レビュー(漫画)
ジャンル:アニメ・コミック テーマ:漫画の感想
君に届け 6

千鶴の想い人である龍の兄、徹が帰ってきた。
しかし、なんと徹には結婚を決めた女性がいて――

 
 作者は椎名軽穂さん。直球青春漫画「君に届け」第6巻です。
 空振りに終わってしまった千鶴の初恋。愚痴さえこぼせずカラカラと笑う千鶴に、爽子とやのはどうすればよいのか分からず悩みます。
 気持ちの持って行き場を失った千鶴を救ったのは、やはり龍。

 「こうなってよかった」とズバリ言う龍に、千鶴は「失恋するために好きになったんじゃない」と憤慨します。堰を切ったように痛みを龍にぶつける千鶴に対し、一歩も引かず受け止める龍。そして、もう一度徹と千鶴を引き合わせます。
 自分の想いよりも千鶴の気持ちを第一に考えてしまう無骨な思いやりに感動しました。

 徹に向かって「俺もそう思うんだ」と笑う龍は、一見の価値ありです。
 今回は爽子と風早ではなく千鶴と龍がメインの巻ですが、純愛直球の面白さは健在です。

 なにやら男共がかっこ良すぎる「君に届け」
 でも、恋愛漫画は理想を体現してこそ王道ですよね。お薦め。
2008-03-26 10:54 | カテゴリ:レビュー(漫画)
動かなくなった彼の前で
いつまでも泣きやまない私に 子供達が最初にしてくれたことは
私を笑わすことだった

(本文より)

「毎日かあさん~出戻り編~」

毎日かあさん4 出戻り編


 山梨から帰省した姉が、漫画を薦めてきた。姉はうちに帰ってくるたび弟に漫画を読ませるという、変な癖がある。そして、そうやって薦められた本に今までハズレはほとんんどない。
 今回は西原理恵子さんの「毎日かあさん~出戻り編」 毎日新聞にて毎週日曜連載中の「毎日かあさん」の4巻目だ。うちは毎日新聞を取っているから、この漫画は馴染み深い。けれど毎週欠かさず読んでいるわけじゃないし、まして単行本として手に取るのは初めてだった。

 「泣けるよ」と僕に貸す姉。バカ、そんな簡単泣くはずないだろう。ましてそんなこと言われてから読むんじゃ、余計泣きたくはない。絶対泣いてやるか。
 と、思ったのだが。



 涙が止まらなかった。


~でも彼はたった一人でこの病気と戦い続け 立派に帰って来ました。
「ただいま」
「おかえり」
でも ガンもやって来ていました。
(本文より)


 一度離婚した夫が西原宅に戻ってくるこの巻。勘違いして欲しくないのは、「毎日かあさん」の主人公はあくまで子供たちであり、夫のことは深くは触れられていない。病気のことも。

 でも、時たまこぼれる一言が、やせ我慢する作者の心中を色濃く映し出してしまう。

 結婚して、育児をして、毎日を過ごす。
 そこには、これだけの激しさがあるのか。これだけの思いやりがあるのか。

 すごい、と思った。

 夫との別れが来るラスト10ページ。心を打ったのは悲しみではなく、子供たちの優しさだ。
 家族ってすごい。ありきたりだが、すごい、すごいと思って、涙が止まらなかった。
 一度、読んでみてほしい。

 
 姉に漫画を返そうとしたら「ね、泣けた? 泣けた?」と嬉々として聞いてくる。
 それは、聞くなよなぁ(笑)

 もし人に薦める時は、ぜひとも黙って貸してあげて欲しい。
2007-10-24 01:54 | カテゴリ:レビュー(漫画)
ジャンル:小説・文学 テーマ:ブックレビュー
ヴィンランド・サガ 5 (5) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ (5) (アフタヌーンKC)
(2007/10/23)
幸村 誠

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 幸村誠さんのヴァイキング英雄叙事詩・第5巻。
 イングランド軍に追われるデンマーク第二王子・クヌート。絶体絶命のクヌート王子をイングランドの猛将トルケルから奪い返し、この護衛に自らの命運をも賭けたアシェラッド――しかし、一世一代の大博打は、彼の思わぬ方向へと進んでいく。
 相手の裏をかき、陸路を選んだアシェラッド軍であったが、それが災いして雪で身動きがとれなくなってしまう。さらに不運なことに、身を隠していた村さえもトルケルにばれ、冬の逃亡を余儀なくされる。この混乱に乗じて、クヌート側近のラグナル暗殺という策をこうじるアシェラッドであったが、死に際のラグナルから、クヌートがすでにスヴェン王から見限られていたことを知らされる。立て続けに運を逃すアシェラッドに対し、味方の中にも不穏な空気が流れ出す。そしてトルケル軍に追いつかれる寸前、ついに仲間割れが起こる――。
 
 5巻を読んでの感想はアシェラッドが「らしくない」ということに尽きる。トールズの命さえも獲った、戦において天賦の嗅覚を持つ智将・・・であるはずが、ことごとく運気を逃し最後には自分の命さえ危うくする。この悪循環は、クヌート王子護衛に就いてからのものだろう。王子捕獲にトルケルが関わっていることを知りながらも、無理を通してクヌートを助け出した時点ですでに「らしく」なかったのかもしれない。
 そもそも疑問なのは戦場で逃げ回ることしかできない、貧弱な王子にアシェラッドがそこまで固執する理由だ。ラグナルから真実を聞かされた後でさえ、彼ははクヌートを捨てない。状況から考えても、クヌートを守り抜くことにメリットはない。執拗なまでにクヌートにこだわっているようにもみえるアシェラッド。何か理由があるのだろうか?
 「オレの主はオレがついていきたくなるような男であるべきだ」
 「真の王がアヴァロンからお戻りになられるのを待てなくなったのさ」
 時おり口からこぼれる「王」という言葉。ラグナルが死んだことさえ認められない弱々しい王子に、アシェラッドは一体何を見ているのだろうか? もしかしたらそれは見当違いではないのかもしれない。裏切った味方に捉えられる寸前、彼らはトルケル軍と激突。「アシェラッド以外は全部殺って良し」というトルケルの一言で事態は一変する。そこにアシェラッドを呼び戻しに来たトルフィンが割って入り、トルケルとトルフィンの一騎打ちに。「トルフィン、お前が勝ったら逃がしてやろう」と言い放つトルケル。アシェラッドにとって、この一連の流れはより大きな運を手にするための一つの壁なのか、それともやはり命運尽きたのか。
 トルフィンとトルケルの戦いに、すべてが委ねられた。

 実際の歴史をみれば今後の大きな展開は予想できるのだが。アシェラッド、トルフィン、クヌートなどなど、物語の鍵を握る人物達の動きは全く予想ができない。イングランド―デンマークを統べることになる「北海帝国」の大王誕生までに、どんなドラマが繰り広げられるのだろうか。続きが楽しみでならない。
 1013年という時代の、人々の「生きる感覚」さえリアルに伝えてくれる作品。すごい漫画だ。

関連サイト
ヴィンランド・サガ(特別予告編)

ヴァイキングの歴史

ヴァイキングの歴史(海外のサイト)

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