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2007-10-10 00:11 | カテゴリ:レビュー(小説)
ジャンル:小説・文学 テーマ:読書感想文
佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)
(2004/01)
島田 洋七

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 戦後間もない昭和30年代。この本の作者島田洋七さん(作中・昭広少年)は佐賀に住む祖母の‘ボロ家’に預けられ、どこまでも節約しまくるがばい(すごい)祖母との貧乏生活が始まる。 不謹慎なことに、この本を読みながら思った。
「あぁ、いいなぁ」
 ばあちゃんと昭広少年の生活はまさに貧乏の中の貧乏。川に捨てられた、痛んだ野菜や果物を棒に引っかけて「収穫」しその日その日をつなぐ生活。当時そんなことを言ったらぶん殴られるだろう。 それでも、作者とがばいばあちゃんとの生活が羨ましくて仕方がない。

 モノが溢れかえっている時代、人と人との繋がりが稀薄になった時代だからこそ、がばいばあちゃんの言葉は胸を打つ。
「拾うものはあっても、捨てるものはないと」

 この本が自分自身に問いかけてくる。
 身の回りにあるものを大切に使っているだろうか?
 身の回りにいる人達を大切にしているだろうか?
 どこまでが「消耗品」なのか?

 がばいばあちゃんは何でも大切にする。物も。人も。
 捨てようなんて、思わない。
 だからばあちゃんの周りはいつも明るいのだ。
 大切に。大切に。大切に…
 どんなに大切に使っても、物はいつかは汚くなる。
 けど使い込んだ分だけ、心は美しくなっていくのかもしれない。

 「ああ、貧乏で良かった」とがばいばあちゃんは言う。

 貧乏に憧れるのではない。
 一つ一つを大切に想うチカラを、この本は教えてくれるのだ。

関連サイト
島田洋七オフィシャルサイト


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