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2007-10-19 18:00 | カテゴリ:レビュー(漫画)
ジャンル:アニメ・コミック テーマ:漫画の感想
今秋アニメ化された漫画「スケッチブック
作者は小箱とたんさん

~「スケッチブック」の良さを考える~
 「スケッチブック」はとある福岡郊外の高校美術部を舞台にした4コマ漫画。個性豊かな美術部員達と主人公梶原空(かじわらそら)の日常を描く。
 取り立てて大きな展開がある訳でもなく、4コマ以上必要なドラマもない。夢中になるほど面白い作品かといわれると、自信を持って薦められる作品でもない。実際、好き嫌いがはっきり分かれる作風だ。
 では何が良いかというと、最大の魅力は「全く役に立たない発見」が作中にぎっしり詰っているということだろう。そういう言い方をすると一種の雑学本として捉えてしまいそうだが、それともちょっと違う。雑学本は役に立たないまでも知的好奇心をくすぐるような面白さがある。「スケッチブック」には確かに普段聞いたことがないような虫や植物も沢山登場し、雑学本的な面白さもない訳ではないのだが、知的好奇心をくすぐられるかといわれると首を縦には振れない。では何なのか。作品の魅力は雑学にさえならないような、もっと小さな発見の中にある。
 例えばテレビのCMを見て笑う時、スーパーで買い物をしている時、空を見上げてボーとしている時、知ってはいるがよく知らないものについて徒然と考える時、頭の中に一瞬取りとめもない考えやアイディアが浮かぶことがあるはずだ。しかし、言葉にするにはあまりにもくだらなくて、時間の無駄だと忘れてしまう諸々の「発見」が、日常の中には無数存在している。
 そういった日々のなんでもない発見を4コマに写し取ったのが「スケッチブック」だ。読んでいると「あぁ、あるよなぁ」「そうそう、こういうこと考える」という小さな共感を多く覚える。自身が体験しながらも言葉にするに至らなかった発見を起承転結の4コマにまとめられることに、一種の爽快感と心地よさがある。平凡な日常を個性的に生きるキャラクター達。自分が役に立たないと拾い上げなかったものを、嬉しそうに見つけ出す美術部員達の日常は、せわしく生きることが当たり前になっていた感覚に、新鮮な風を送り込んでくれる。まったりほのぼのとしているけれど、読めば読むほど周囲への意識が鋭く、深くなっていく。
 焦らずじっと見つめて、スケッチブックに書き留めるような感覚。味わい深い「くだらなさ」を持つ稀有な作品だ。
スケッチブック(4) (BLADE COMICS)スケッチブック(4) (BLADE COMICS)
(2007/09/10)
小箱とたん

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 スケッチブック第四巻。氷室、田辺先輩の「師匠」が登場。二人の師匠ということは・・・?

関連サイト
スケッチブック~full color's~(アニメ公式サイト)

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